2014-01-01から1年間の記事一覧
休憩を終了した人たちから、山に消えてゆく。 山は、登り始めたら、引き返すことは出来ん。 マラソンのように 「あぁ、もう駄目だ、棄権します」 と言って、回収車に回される訳ではない。 キツくても、苦しくても、痛くても、助けてもらえるところまで行かな…
俺んちの周辺って、辺ぴなんだけれど、食うとこがそれなりにある。 ゆで太郎があったり、すき家があったり、老舗の店があったり、イタリアン料理があったりする。 でも、殆どというか、全然食いに行っていなかった。 自分で、適当のこさえて食うことに慣れて…
登り口で、明らかにうちらと違う服装の人が居った。 服装が違うからといって、遍路じゃないというわけではなく、本当の修行僧なのだろう。 俺のようななんちゃってではなく、笠から何からか何まで違う。 笠は、黒くニスが塗ってあるのかなぁ、時代劇に出てく…
部屋に戻り、今日起きたこと、出金をノートに記入する。 これは、海外旅行をする時に癖付いたことだ。 この癖付けが、今の俺の生活にも影響を与えている。 パソを扱うようになり、家計簿は細かく、簡単に入力が出来、毎月の傾向が分かる。 そして、日記をプ…
毎日、暑いなぁ、でも、暑い方が身体の調子はいい! 結果、走ったり、出歩いたり、行動的になる。 で、家に帰ってきて、グダ〜ぁっとなる。 昨日、御岳渓谷に行ってきたんだけれど、暑いから、そこで、終了しようかと思っておったんだけれど、勢いで、あの暑…
さくら旅館は、かなり年季の入った旅館であった。 こんな年季の入った旅館に泊まるのは、小学生以来じゃないかな。 小学生のころ、おやじの職場の慰安旅行で、この手の旅館に泊まったのだ。 大概、子供は俺一人で、当時人見知りが激しく、神経質な俺は、遊び…
エンジニアの彼は、山門で一礼せずに入ってゆく。 彼の中では、慣例は意味がないものとして消化されておるらしい。 お遍路には、幾つかルールがあるのだが、「なぜ、みんなそれを律儀に守るのか、判らない」 と言っておった。 そこら辺は、エンジニアらしい…
田んぼと川と草っぱしかなく、飯を食うとこがない。 昼も回った頃だ。 お遍路は、食えるときに食っておかんと、飯にありつけん。 コンビニも少ない。 店舗があっても、閉めているらしく、シャッターが下りっぱだ。 スーパーっていうか、乾物屋が時々あるが、…
上り口の所まで戻り、次の道順が怪しい。 早速、買った地図を引っ張り出してみるも、見慣れておらんせいか、よー判らん。 こーいう場合、人に聞くのが一番である。 今日、行く先々で、会う黒いTシャツにジーンズにデイバッグ、なぜかコンビニ袋という出で立…
しかし、上手いこと体慣らしの如く、寺が並んでいる。 初日は、手始めに距離幅の短い寺を配列し、たくさん周っているような気にさせ、二日目、上りを用意し三日目に備えさせるってか! しかし、何で、寺や、神社に向かう石段って、幅が狭く出来ておるんだろ…
映画でも、本でも、印象に残らない、面白くないと、内容を忘れてしまう。 これが困る、せっかく時間をかけて、面白くないとしても、読みあげたのだから、せめて内容だけでも覚えておかんと、損をした気になってしまう。 だから、本、映画に関しては、面白く…
歩いて、場所から場所へ移動するというのは、不思議な感覚である。 一応は、文明人である。 電車を使い、車を使い、日々通勤しておる。 それが、なぜ〜か、荷物を背負って歩いているのである。 なーんの疑問も持たずに俺は、歩いておる。 走っておると、苦し…
宿坊ビジネスホテルに泊まった晩、窓から夜空を眺め、町があり、疎らに見える光のある方向を眺めておった。 普段、夜の闇は怖いのに一切の明るさを感じさせない闇は、怖さを感じないのだ。 そして、時折聞こえる車の走り去る音。 東京じゃ考えられない。 俺…
四国の山越えで、どーにも納得のゆかん登りだった。 もっと、疲れずに登れると思っていたんだけれど、ダメダメだった。 連日、歩いておったのだから、疲れていたんだろ? と、思うことも出来るが、納得ゆかんかったのだ。 だから、帰って高尾山に登って、ど…
おふくろがガンになって、ガンという病気に詳しくなった。 治療過程を聞くと、どんなもんか想像がつく。 俺の上司のガンの治療は、抗がん剤治療に移行した。 俺の記憶では、肺ガン治療に抗がん剤を投与しても、完全に取りきる事が出来ないと記憶している。 …
長い道中、ポイントポイントにお遍路さんの休憩所がある。 場所によっては、お茶が置いてあったり、お菓子が置いてあったりする。 当初の予定では、1時間歩いたら、10分休憩しようと思っておったが、そんなことは、お構いなしに飯時と、水分補給以外は、…
大日寺に山門の前で、先ほどの登山ルックをしたご夫婦に会う。 今度は、そちらが先行した。 「こんにちは、うどん食って、昼食にしてました」 「あぁ、あそこで食べたんですか」 やはり、俺の後ろを追っかけてきていた。 「次にゆくには、ここを下ればいいん…
叉、いつもの調子で、ダラダラ打っている。 起きたことをすべて打とうと思っておるのか、思い出したことを全部打っておる。 まだ、初日の宿に着いていないじゃん! 今年も、去年と同じように梅雨らしい梅雨がなく、いつの間にか夏になってしまうのか? と、…
当然だが、来られておる人たちの年齢層は高い。 定年を迎え、色々やりたいこともあるけれど、時間もたっぷりあるし、金もそこそこある、ちょっくら、歩き遍路でもやってみようかなぁとなるのかもしれない。 2回目、3回目、10回目という人も居った。 もち…
寺を出て、右手に真っ直ぐ進む。 歩き始めたら、あとはノルマをこなすだけ。 妙にフラットな田園風景を見ながら歩く。 アジアに行くと、昔の日本の風景に出合うとか言われるが、四国は、俺がガキの頃、見た風景そのまんまが残っている。 東京じゃ、当の昔に…
旅に出ると、頭が高速回転する。 海外でも日本でも変わらんようだ。 昨晩、睨めっこしておったガイドブックの地図が頭に入っておる。 目を瞑ると地図が・・・って、訳じゃなく、目を見開いておっても頭に浮かんでくる。 普段、全然回らないが、こーうときは…
翌朝、天気はしっかり、回復しておった。 7時には、出ようと思っていたけれど、朝食のバイキングが付いていたから、それを食ってから出りゃいいかと、ゆっくり目のスタートになった。 バイキングって、たくさん食えそうで、自分勝手に皿に盛るから、食えな…
今のとこに引っ越して、1週間家を空けるのは始めてだ。 「じゃー行ってくるから」 と言い 「気をつけてね」 と返ってこないのは、寂しい。 仏壇に挨拶し、10キロフル装備を背負い家を出る。 羽田に行くのは、一体何年ぶりだ? 国際線は、結構利用している…
考えてみると、日本での一人旅である。 それも、なかなかの変化球で、お遍路。 いやぁ、何でそんなことを考えてしまったのか? 歩いて旅をすることを思いつき、はじめは俺んちから、とぼとぼと歩き始め、歩いて歩いて、夜になったら、その周辺で、宿を取り、…
明日から、四国に向かう。 当然、今、荷造りをしておるんだ。 歩くわけだから、コンパクトに収めんと、大変だ。 基本3枚で、途中洗濯&捨てるで、対応しようと思っておる。 まぁ、いつもの旅行のスタイルだ。 それでも、結構重いんだ。 10キロはないにし…
昨日が、四国に出発するまでの最後の休みであった。 ここで、20キロ以上歩いておかんと、ちょっと不安。 しかし、歩くっちゅーのは、思っている以上にだるい。 走る方が、俺としては楽だ。 1月前の練習し始めのころ、10キロがやっとであった。 自分自身でも…
CSで、ファーストガンダムのリマスター版をやっているんだが、オープニングの沢山のザクが浮遊し、ムサイが進軍してくるシーンを目を皿にして見てしまった。 どのアニメも、そーなんだけれど、オープニング、エンディングは、描きこんでおったよなぁ。 毎…
俺の会社って、上からなかなか情報が降りてこないし、妙〜に秘密主義。 上司の病気の経過も降りてこんかったから、本人に直接メールしてみた。 肺に影があり、その影が腫瘍か、結核かということまでで、止まっておった。 如何せん、病気だから、調子が悪かっ…
四国に持って行く装備品を少しずつ集めておる。 基本、持っているもんでゆくのだが、揃えておかんと困るもんが、いくつかある。 まず、現地で履くシューズ。 ウォーキングシューズを買った。 トレッキングシューズも考えたのだが、何気にトレッキングって、…
先週、俺の上司が緊急入院した。 先月、調子の悪さが加速し、検査を受けに行ったら、結核か、腫瘍のどっちかが右胸にあると、診断された。 結核だったら、職場の連中、みんな保健所に行かなければならん。 悪性の腫瘍だったら、厄介だ。 腫瘍だった。 入院の…