Henro walker 5月14日

 しかし、上手いこと体慣らしの如く、寺が並んでいる。 初日は、手始めに距離幅の短い寺を配列し、たくさん周っているような気にさせ、二日目、上りを用意し三日目に備えさせるってか! しかし、何で、寺や、神社に向かう石段って、幅が狭く出来ておるんだろうか? 気をつけんと上れんだろ! 

 上に辿り着くと、ちょっとした絶景だった、10番切幡寺に到着。 バカと煙は高いところが好き。 本堂に線香を上げ、脇を見ると更に上にゆける階段がある。 みんな、ここまで階段を上り、上る気にはならんようで、誰も上げっておらんようだ。 なぜ、分かるかって? 積もった枯葉が踏まれた形跡がないのだ。 いっちょ上ってみるか、スタコラサッサと上ってゆく。 上って行くと、カサカサカサっと、落葉を何かが移動しておる音が聞こえる。 音のするほうを見ると、黒い蛇が植え込みに消えてゆく姿があった。 おぉやっぱ、蛇おるやん!気ぃつけよう。 

 後日、それがヤマカガシだと、聞かされる。 猛毒で、近くにに血清がある可能性は低いと言われた。 叉、今まで、嗅いだ事がないような匂いがしたら、周辺にマムシがいるとか、地面から突然出てくる地蜂、にょろにょろヤスデは1匹いると、近くにもう1匹いるらしい、大概つがいで活動しておるらしい。 山に入るときは、基本的知識は必要だな。 

 話が脇にそれた。 上った先には、大塔があった。 当然、それが大塔であると知ったのは、帰ってきてからだ。 上手く言えんけれど、力がある建てもんだなぁとは思った。 
 判らんとき、困ったときは、Wikipediaで、検索検索。 

 この大塔、徳川家康の勧めにより豊臣秀頼が父・秀吉の菩提を弔うため慶長12年(1607年)大坂住吉大社の神宮寺に建立した。(Wikipediaより抜粋) なぜ、この地に移転されたかは不明。 重要文化財という説明プレートがあるのみで、案内もなーんもされておらんから、誰も来ない。 山門コレクションしか撮っておらんかった俺が珍しく、シャッターを切った場所でもある。 更に高い場所から、バカは景色を眺め、下山するのであった。

 下りは楽だが、階段の幅が狭いから気をつけなければならん。 山もそうだが、下山の方が難しい。 登るのは、気合と勢いで登っておるから、大丈夫なのだが、下山は、気を抜いているから、落ちたり、すべったりするんだろうなぁ。 

 両脇に店舗があり、お遍路関連のもんを売っている。 なんでもそーだが、選択すべき基準ってヤツがよく判らんから、適当に 「ここ」 って、決めて入る。 今回も、同様に 「ここ」 って、決めて入った。 
 覗いたら、へんろ道保存協会の地図が置いてあったからなんだけれどね。 そいつを手に取り、金剛杖を選んでおった。 「すいません、値段が違うんですけれど、どういう風に違うんですか?」 と当たり前の質問をする。 彫られておるもんや、木の材質によって、値段が違うようだ。 「こっちは軽いです」 俺に必要な、アイテムはこれだなと、軽いヤツをチョイスし、買う事にした。 
 
 よし、これで、アイテム入手完了! 次の寺へGOだ。