お祈りメール

 ここ数ヶ月、忙しなく過ごしておった。 原因は、俺にあり、転社したのが一番の原因であり、今回そこそこまじめに転社活動をやってみたが、最後の最後でミスをしたって感じになった。 

 前の会社も、大手の冠を被った子会社であった。 大手の強みってあれだ、福利厚生ね。 大手なんぞ入ったことがなかったから、ビックリするくらいに厚くてビックリした。 ビックリしておったくせに辞めたのである。 配属先がどうにも合わず、配置換えを望んだのだが却下され、1年間我慢したのだが、変化なく、「じゃー辞めます」 ってことになり、急に配属が認められたのだが、その頃には、面接を受け始めており、内定1社もらい、狙っておった会社に絞っておった。 前の会社に関しちゃ、Kに保証人にまでなってもらったにも関わらず、辞めることになり、迷惑をかけたのに申し訳なく思う。 

 さて、某大手の子会社を受けておったのだが、これが一筋縄ではいかず、三次選考まであった。 まず、書類選考、試験で、やっとこさ面接に辿り着ける。 大手子会社であっても中途採用だったから、これ位は当たり前のなのかもしれないが、三次に行き着くまで一月近く要した。 試験にしても、50名ほど受け、ちゃんとした試験だった!! あれだあれ、一般教養。 これが、何故か通過した。 俺、これに気をよくして、面接まで漕ぎ着ければ、受かると思っちゃったのねぇ。 そこは、大手子会社面接会場に行くと、面接官が4名居って、部長、担当、人事にあと誰かいたけれど、忘れた! 
 これが順番に質問をしてくる。 当たり前か。 3人目までは、順当に答えたと思うんだ。 そして、最後の一人から 「私かお聞きしたいのは二つです 最近起きた興味のある出来事と」 ここまでは想像の範疇で、「わが社について何でも良いので、思っていることお願いします」 と来たもんだぁ!!  そうか、そうなんだ! 新卒面接でも、質問される基本的なことだ。 大手は、名前が売れちゃっているから、あんた、俺んとこどー考えているの? と質問できるんだ。 

 今まで、小さいとこしか受けたことないからさ、そんな質問、予想もしておらんかったよ! 「最近、電力自由化で、Tガスさんもそちらの方をやられていますよね」 と切り出し、そっから先、浮かばず 「我が家は、昔っからガス釜で・・・」 と始めちゃって、笑いというか、失笑というか起こり、こりゃ、終わったなと・・・思った。 

 そして、翌々日、通称お祈りメールと言われる 「今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」 の定例文がやってきた。 

 そして、今は、先行で、採用をくれた職場に居るわけです。 めでたし、めでたし。