アウトロー

 CSで、「探偵物語」が始まった。 DVDで集めておって今更と思ったが、こいつがHDリマスター版なんだ。 松田優作DVDマガジンの方は、アナログマスタリングであるのは、分かる。 だから、結果として観る事になっちまう。 

 昨日、先行放送があり、ちょいと観てみた。 オープニングから、色の違いが歴然だった。 特に赤、青が如実に出ておるな。 デジタル独特の色っちゅーのかな、赤は鮮明に赤、青は眩しい青。 この色が良いかどうかといわれると微妙なのだ。 好き好みが分かれるんだろうなぁ、俺は、あんま好きになれんかった。 でも、アナログ独特のブロックノイズの穴が無くなっておるから嬉しいけれどな。 音が良い。 デジタル化されるとき、音声もデジタル化されるから、低音がしっかり出ており、セリフも聞き取りやすい。 オープニングのBad cityがベースがビシバシ効いておってよろし。

 エンディングで、太田光がコメンテーターとして出ておった。 優作が好きなんだろうなぁ、くどいくらいに語っておったよ。 その中で、インタビューで、岩城滉一出てきて、ベスパを勧めたのは俺だ! と、語っておったが、今まで喋っていなかったんだからさ、今更語るなよ。 早く、宇宙に行け!! その点、石橋蓮司は謙虚に語っておったぞ。 強面じゃなくなっちまったのがちょいと寂しい。 

 芳雄ちゃん居なくなって、優作居らんし、アウトローを体感させる役者が少ないよなぁ。 緒形拳にしてもアウトローっぽかったもんな。 俺個人的には、今、アウトローっぽさを出せる役者って、柄本明かなって思っているんだ。 芳雄ちゃんが演じたであろう役を柄本明がやっておるようなきがしてならんのだが、皆さん、どうでしょう?

 アウトローも、やっぱ生き方なんだろうなぁ、そいつが出来ておらんと、身体から滲み出てこないのかな。