カテゴリー「優作」

 NAMAZONプレミアムにいつの間にやら入ってしまい、元取んぞぉぉ!!とばかりに観たり、聴いたりしておる。 TOP画面にぶら下がっておる作品しか観れんと思い、俺の趣旨合わんヤツばっかだなぁっと思っておった。 そんな折、俺と彼女の間で、草刈正雄の 「汚れた英雄」 が話題になった。 俺個人的な意見だが、どーしようもない映画なんだ。 なんといっても監督が角川ジャンキー春樹だ。 この人、監督の才能は、まるっきりない。 言い切っても良い。 人を引き付けるアングルも、映像から何かを伝える術も持っておらん。 

 オープニングの正雄が、真っ暗なトレイラーの中で緊張を高め、さぁ行くぞ!! って出てゆくシーンなんだけれど、トレイーラーを真正面から撮っているんだよ。 あれは、正雄の後ろからカメラが着いてきて、バイクの爆音のする中に入ってゆくというのが撮り方としては、基本でしょ? これじゃー只単にメカニックや、レーサーがワラワラ居る中に正雄やっぱり背が高いだなぁとしか思わんだろ? 

 そして、個人参戦の癖して、金持ってんどーって感じがビシバシする。 そーじゃないし、怪我からの復帰感がまるっきりない!! もう一つ、「汚れた英雄(ひでお)」 と俺は読んでいるのを甚く気に入っておるようだ。 

 英雄の話は、それくらいで、正雄でヒットするのなら、優作でもヒットすんじゃね? と思い、入力してみた。 やっぱ出てきた。 「蘇る金狼」 「人間の証明」 「俺たちに墓はない」 そして、遊戯シリーズがあった! 個人的に遊戯シリーズが好きなんだよ。 鳴海昌平も、工藤俊作同様に優作にどんぴしゃだった。 東映セントラルが作っておるんだけれど、あれだな、Vシネの走りかな、低予算映画を製作する東映の子会社。 優作第1期の作品の多くを量産しておるとこだ。 

 第1期の優作っちゅーとだな、「太陽にほえろ!」 から、引っ張られたアクション路線を継承しておる。 みんなが優作を大好きになった時期だな。 長い手足をぶん回して、スクリーン狭しと大暴れした時期だ。 脂肪のない引き締まった優作の肉体に憧れたもんだ。 そして、あの走りっぷりがよろしい。 

 出演者も東映アクション映画ご一行様だ。 悪役の人たちも、「あなた、先日も殺されてましたね?」 って人ばっか。 安心して見ていられる。 そして、優作演じる鳴海昌平は、コミカルである。 この頃、優作が得意としたキャラを具体化し、名前をしっかり付けたキャラ。 鳴海昌平の名前で、リメイクシリーズが出来そうだが、誰も手を出さんということは、それだけこのシリーズが確立され、優作のもんになっているということだな。 

 「タクシードライバー」 に影響を受けたのか、トレーニングシーンがある。 手近なもんを使って、トレーニングしておる。 ボーリングのピンを使って、腹筋を叩いたり、部屋の縁を使って懸垂したり! ここら辺は、優作のアイデアはないかと思われ。 

 安っぽいサングラスや、築地のおっさんが着ているような革ジャンを優作が着込むと、あら不思議! 鳴海昌平へと早変わり。 あれだな、ウニクロの宣伝で、有名人を使っているが俺たちが着ると、ウニクロをあそこまで上手く着こなすことなんぞ出来ん、それと一緒だ。 

 久々に 「もっとも危険な遊戯」 を観て思ったが、今までも、これからも 「優作」 というカテゴリーは永遠なのだ。