アンチ派

 東京にオリンピックが招致された。 石原も色々言われておったけれど、この結果に結びつくと、全てが、とりあえずは、良いほうに傾く。 でも、俺自身は、あんま嬉しくない。 以前も書いたけれど、オリンピック招致で使った金で、選手にどれだけの事が出来るか? 練習場さえ、事欠いている競技や、結果を残しているにも関わらず、企業からの融資が受けられんかったりする。 
 だから、東京にオリンピックを招致するんだ! というかもしれない。 招致されたんだから、企業だって、金を出すだろ?ってか。 でもさ、招致するって事は、開催国なんだから、勝たなきゃ駄目なわけで、まだ、日本は、確実に勝つ! というところまで、いっていない気がするんだ。 問題は、場所ではなく、勝つことだと思っている。 只、オリンピックを見たってだけじゃ、想い出が残るのがせいぜい、勝って、勇気や、自分自身にも出来るかもしれないという思いが起き、選手を目指すことに繋がると思う。 いつも思うが、予選落ちで、自国のインタビューを受けるのは、情けない。 勝手こそ、ナンボ。

 それと、招致に伴い、一時的に経済も活性化するが、それも、終わった瞬間に縮小する。 オリンピックバブルだな。 なんにしても7年後です。 俺自身も、どこで、何をしておるのか、さっぱり分からん。 俺の職場の清掃のじいさんは、100歳まで生きると豪語しておる。 「目的は?」 と、聞いたときがある。 「目的なんかないよ、色々なもんを見たいじゃない」 と言っておった。 まぁ、それも生き方だけどさ、そんなもんは、際限なく現れるわけで、大切なことは、目的だと俺は、思っている。