反省しないヤツ

 年末から、公私共に忙しく、間を縫って例のようにレースに向け走っており疲れ溜まりまくりで、そろそろヤバイかなぁっと思っていたら、火曜日の夕方から咳が出始め、翌日の夜には、高熱が出て、病院へ行ったら、鼻に検査棒を突っ込まれ、インフルエンザA型決定! 

 先生が 「1年ぶりの来院ですねぇ、前回もインフルエンザでしたねぇ、今回は、A型です」 と来たもんだ。 土曜日の予定だったレースは、参加不可になり、自宅で安静にしておる。 つくづく思うが、彼女と一緒に住んでおって良かったよ、インフルとかで一人暮らしだと、どーにも出来んよ。 本当、ありがたい、感謝感激あめあられです。 同じ部屋にインフルエンザがおるのは、本当大迷惑な話だよ、おやじさんに感染させちゃいけない時期だっちゅーのにだ。

 結局、疲れて、自分自身の体力気力目一杯やったとしても、肉体が根を上がるんだよね、普段だったら、インフルエンザのウイルスを跳ね返すだろうが、その力がないから発症してしまうのだ。 性分として、限界一杯までやっちゃうんだよな、周りからすっと傍迷惑なヤツだよ。 

 今は、復調させ2月の青梅マラソンに如何に調整してゆくかと、懲りもせずに考えておる。 青梅に関しちゃぎりぎり一杯のきつい練習になるんだから、気にしちゃいない、とりあえず、走りたりだけかな。 全然反省してないだろ! 

年始だな

 あけまして、おめでとさん、今年もよろしく。

 年末から年始にかけて、目まぐるしく日々が過ぎていった。 その中でも、彼女のお父さんが癌であることが発覚した。 末期癌のようである。 消極的に受け止めてしまい、悲観していたようだが、家族の励ましもあり、前向きに病気と向き合うようになったようだ。 経験から言うが、何かあった場合、一人でも家族が多いほうが良い。 

 俺自身は、年明けに結婚の承諾を受けに行くつもりだったが、こんな時期だから、こんな話を持ってゆくのもなぁっと思ったが、逆にちゃんと承諾を受けなきゃ駄目なんじゃないか? と思い立った。 

 そんな訳で、本日、彼女の両親に 「彼女と、結婚させてください!!」 と、スーツを着込み、挨拶に行った次第です。 「はい、判りました」 と返事をもらった。 とりあえず、よかった。 
 
 家族が増えるということは、色々なことが起こるとも含んでおるが、みんなで解決することも出来るのだ。 家族は、多いほど良い。 

年末だな

 命日の2日遅れで、弟の墓参りに行ってきた。 いわゆる法事は、命日に行わなくてもよく、前後の都合のよい日に行えばよいのだ。 早いもんで、19年になる。 彼女と一緒に墓参りをし、帰りに彼女のおじさんのところに行き、おばさんの具合が悪いからお見舞いにゆくことになっておった。 付いて早々、入り口で、人が居って忙しない雰囲気だった。 おばさんは、数年前から具合が悪く、在宅介護になっていた。 それがここ数日、寝たきりになってしまい心配だと、彼女に連絡をしてきた。 

 俺は、一度しか会っておらんが、物怖じする方ではないので、行こうと言われれば付いて行く。 介護のケアマネージャーと、娘さんが居った。 意識がなく、危ない状態になっていた。 入って早々、「失礼ですが、どなた様ですか?」 と聞かれる。 当然だよな、会ったことないんだからさ。 こんな時に自己紹介っていうのも、ばつが悪い。 そこから、4時間ほど、そこに居って、順番にやってくる家族の人を迎えて、挨拶をすることになるのだ。 いずれ、挨拶はせにゃならんかったけれど、このシュチュエーションは考えておらんかった。 

 そして、翌日、おばさんは亡くなった。 

 通夜、告別式に日取りを気にしておったら、今度は、彼女のお父さんが癌だと連絡を受ける。 身体の調子が悪いとは、聞いておったが、年末押し迫って色々あるもんだ。 病気になると、本人も大変だが、家族も大変だ。 それは、経験からよー判る。 お母さんの気性で、入院すれば毎日通うであろう。 

 生きておれば、色々起こることは、山あり谷ありの人生から知っている。 この手のことには、免疫が出来ておる。 何事も、収まらないことは何もなく、収まるべき場所は、用意されておるのだ。 気にするに値しない。 俺の出来る手助けをやればよいのだ。 

毎年恒例の高尾山

 昨日、毎年恒例の高尾山のレースに出た。 オンシーズンのスタートは、このレースと決めている。 これを足掛かりにレースを組んでゆく。 レース自体を2年近く出ていないから、きついレースになることは想像できるのだが、どんなレースであっても苦しいことに変わりはない。 今年は、レースのスタートしての意味合いだけではなかった。

 練習はしておったけれど、思っていた量はこなせておらんかった。 いつものことだといえば、いつものことなのだが、一緒に住むようになって、生活のサイクルが微妙に変わっているから、その隙を縫って練習を重ねておった。 仕事もそこそこ忙しく、大変だといえば大変だ。 まぁ、マラソンでも、野球でも、サッカーでも、仕事をしながらやっている連中は、俺と同じように隙を作って練習しているのであろう。 贅沢を言ってもしようがない、出来る限り練習をやるだけである。 

 練習が思ったように積みあがっておらんと、不安だけは大きくなる。 ちゃんと完走出来るんだろうか? というヤツだ。 練習が足りておらんと、太腿が攣ったり、膝が痛くなったりと形となって現れる訳だ。 練習のときは、無理なんぞせんから、そーいったもんは出ない、レースになると、相手があるもんだから、どっかで無理をするんだな、結果、怪我をしたり、故障をしたりする。 

 高尾山は、それほど遠くもなく、まだ寒い時期でもなく、スタートが昼からだということもあり、応援に来てくれる。 応援されると、なるべく早く帰ってこようと思う。 

 よい天気である、湿気もなく快晴!! レース日和だ。 今年は、コースが若干変わっているようだ。 例年、私立高校のグラウンドからスタートして、山道に入ってゆくというコースなのだが、今年から山を登る前の中学校が集合場所になっておる。 まず、山に向かって走り出し、それから山道に入るという流れになっておると思われ。 坂の途中からスタートするんじゃないかと思っている。 ロケットスタートだ! いきなり、坂から走り出し、山に抜けてゆくという一番嫌なパターンである。 いつものように横で、彼女がカメラを構え、俺のスタートの表情を撮っておる。 スタートラインが狭いから真横から写している。 にこやかに手を振っておるが、「あぁまた苦しいのか」 と自分から申し込んでおるくせに腹の中では思っているのである。 後ろからは、「なんだよ、坂からのスタートかよ、やる気なくすぜ」 と聴こえる。 分かるよ、分かる、でも、走らなきゃなんねぇーんだ。 

 このところ、靴に四苦八苦しておる。 自分に合ったシューズを見失っておる。 帯に短し、襷に流し、大きすぎたり、幅が広すぎたりしておる。 自分自身が思っているよりも足の幅が狭く、長さが短いのかもしれない。 縮んだか? 練習で履いておったシューズが、ちょっとばかり大きすぎて踵がずれるから、買い換えたんだ。 結果、初心者用シューズになってしまった!! サイズの関係だったんだけれどな。 安売りから選んだから、それしか選べんかったのだ。 

 そんな感じで、走り出した。 300メートルくらいアスファルトの坂を登り、左手に折れ山道に入ってゆく。 登坂を一斉に登り始めた。 のもつかの間、渋滞に捕まり、歩いて登ってゆくことになる。 

 そして、下りを数キロ下がり、登り、この登りの頃には、へばったおった。 練習不足覿面だな、致し方ない。 後半に下りが待っているから、それに向けて力を温存し、走った。 緩やかな下りを走っておったら、左太腿裏が攣りそうになってきた!! ヤバイと思い、落ち着くまで止まって待った。 ここで、太腿が攣ってしまったら、走れないだろ? 何とか調子を取り戻し、再び走り始める。 

 残り、4キロになり、今度は、右の脹脛が攣りそうになった。 これ又、止まって 「大丈夫、大丈夫、まだ走れるだろ?」 と足にお伺いを立てる。 そして、ラスト1キロになり、スパートをかけた!! 攣りそうになっているのに何故にスパートをかける? そして、500メートル手前で、両足脹脛が攣りそうになる!! 最後の悪足掻きで抜かしたランナーに抜かされながら、足の調子が戻るのを待つ。 このまま、戻らんかったら、歩いてゴールするのか? カッコ悪いだろ。 

 ゆっくり走り出す、ちょっとバランスを崩すと、攣りそうになる。 よし、頑張れ頑張れ、あとちょっとだ、下りきり、コーナーを回るとゴールが見えた。 よし、スパートと思ったら、俺の前をじいちゃんが走っておる。 抜かすだけの力はあったけれど、ここで抜かすと、大ブーイングが起きそうだ。 じいちゃんがゴールしてから、入った。 

 ゴール左手にカメラを構えた彼女が居った。 ニコニコしながらカメラを構えておる。 彼女に抱きつき、「ごめん、遅くなっちまった、まいったよ、あと500メートルでさ、足攣りそうになっちゃって」 こりゃ、ケツから数えたほうが早いくらいの記録だな、まぁいいか。 俺には、他に目的があった。 

 ゴールラインを少し越えた所で立ち止まり、俺は 「結婚してください」 と言った。  少し、驚いたような表情をして 「はい」 と答えた。 良かった、良かった、断られたらどーしようかと思った。 今回は、このために走ったのだ。 俺たち、結婚します。 

 相変わらず、塗装作業は継続しておる。 泊まり仕事であるので、帰ってきて寝るのだが、ドンチンカン煩いか、シンナー臭がプ〜ンとするか、どっちかである。 窓は開けられないし、布団も干せないときてる。 「一月の辛抱だから」 と彼女に言われるが、俺がお願いして 「綺麗にしてちょ」 と言ったわけではなく、管理会社のほうから外観ペンキ塗ちゃうからねと、一方的に連絡が来たに過ぎない。 俺としちゃ迷惑。 別段、汚くても、壊れなきゃ問題なし!

 日曜、祝も雨が降ったという理由で、繰り下げ作業をしておる。 以前の俺だったら、管理会社に文句を言って作業を止めさせるところだ。 事前作業内容には、日祝作業はなしと謳っているのであれば、やらないということだ。 中小企業は、日程を早めに切り上げ、儲けを上げたいだけだろうからな。 

 今年の猛烈な暑さと、猛烈な台風の二本柱の攻撃は強烈だった。 東京は、上手く難を逃れた。 関西、北海道はやられたよな、北海道に関しちゃ地震まで来やがったからな。 だが、台風の本番はこれからだから、気を抜いちゃいかんよな。 人が気を抜いておるタイミング、場所に発生する。 人の感情を勘ぐりながら起こしているような気がしてならん。 

 俺の山の季節も終わりつつある。 普通は、これから山の季節に入るであろうけれど、俺の場合は、これからマラソンの季節に移ってゆく。 去年は、腱鞘炎と肘の神経を傷め、レースは出れんかった。 走れなかった期間も長かった。 高がマラソンの腕振りでも、翌日には、激痛がはしっていたからな、最終的には、走ることを止めざるを得なかった。 ちゃんと走るようになったのは、5月を過ぎたあたりからだ。 しかし、長患いだった。 年の所為もあるんだろう、身体をそれなりに気を遣ってやらんと長く使い続けることは出来ない。 俺一人だったら、走る抜けるように人生を生きればよいと思う。 誰を背負っているわけではないからな。 誰も背負わないというのは、気楽で強暴だと思う。 

 何を言っているんだ? と思うかもしれないけれど、俺は、元来凶暴なんだと思う。 後先を考えないところもあるし、突き進むと戻らないことにしていた、今はちょっと違う。 変化球は投げない、基本ストレート勝負をすることにしていた。 俺自身の大きな変化は、間違いなく彼女の存在だと思う。 まず、物事を深く考えなくなっている。 これは、良いことなのか、悪いことなのかは難しいところだな。 以前のように野別やたらに考えることがなくなっている。 喋りかけてくれて、それを面白おかしく聞き、こっちも話す。 そんな生活だ。 彼女に言ったが、俺は乗り心地は悪いけれど、振り落とすことはない。 攻撃性も持ち合わせているから、それなりに防護能力も搭載しておる。 

 腕が治り、本格的に走り始めているが、なかなか乗らない。 1年半以上レースを念頭に真面目に走っていなかったからな。 只の体力維持のための走りでしかなかった。 それをレースを念頭に入れ、走るのはちょいとばかり違ってくる。 「はい、はじめっからやり直し」 って感じだな。 何かと戦っておって、自分自身に証がないと、不安で生きてゆけないのかもしれないな。 

ドンチンカンドンチカン

 足の方は、1週間ほど、歩くのに難儀し、小指の皮から爪まで一気に脱皮し、ぴちぴちなった。 だが、爪が再び取れてしまったため、化膿止めは塗っておる。 しかし、この2月ほどで2回爪が取れてしまった。 それと立て続けにやってくる台風に休日を家で過ごすことになり、山にも行けない日々を送っておる。 まぁ、山本番は、秋口なんであろうが、その頃には、マラソンにスイッチしている。 

 ここに移り住んで、9ヶ月目に入ろうとしておる。 定番のランニングコースも出来上がり、通勤の定位置も決まっておる。 住んでそれほど経っておらんのに改修工事になってしまった。 家賃が安いからな、そこそこ築年数が経過しておるのだ。 20数年だったかな。 外壁の色が白なもんだから、遠目には綺麗に感じるが近くから見ると、剥げているし、クラックも入っておる。 階段の滑り止めも取れちゃっているしな、管理会社に連絡しなきゃなーっと、思っていた。 

 ここの管理会社、しっかりしておって、配管洗浄とか、受水槽清掃とかもやってくれている。 そして、大規模修繕工事と来たもんだ。 外壁やるとなると、足枠を組み立てなければならん。 そんな訳で、朝っぱらか、ドンチンカンドンチカンやっておる訳ですよ。 これが出来上がって、防音ネットなんぞ張られると、布団も干せない。 塗装が始まったら、洗濯もんも干せない。 これから、夜は涼しくなってくるであろうが、足枠が出来ておるから、珍入者も居るからもしれないから、窓を開けておることも出来ん。 

 1月ほどであるが、職人さんが忙しなく働いておるからカーテンも開けられず、ちょっと窮屈な生活だ。 

バイキンマン

 マラソンをやっているときから、そーなんだけれど、爪がよく撃沈する。 爪が死ぬってヤツだ。 変色しちゃって、マニュキアを塗ったみたいになる。 あんま気にせず、そのまんまにしておることが多い。 登山でも同様に靴に爪が当たって撃沈しておった。 それも気にせずに放置しておったんだけれど、やたらその撃沈した爪が剥がれる。 1月で3枚ほど剥がれたんだが、いつものよーに放置しておった。

 そしたら、先行で剥がれた左足の小指が痛くなってきた。 爪が食い込んでいて、痛いんだろうと思っていたら、そーじゃなく、みるみる腫れてきた。 ふと気づけば、たこの頭のように真っ赤でパンパンに腫れておる。 こりゃ、ばい菌入ったな。 

 とりあえず、うちにあった抗生物質を塗って様子を見るも、一向に治る気配なく、片足を引きずるようになってしまい、こりゃ病院だと思い、皮膚科に向かった。 爪に無頓着な割には、ばい菌が入って腫れたことはなかったんだな。 

 近くにある皮膚科に向かった。 通ったことはなかったけれど、いつも患者さんが目白押しで、混んでいる。 混んでいるってことは、腕が良いと思われ、休日明けの月曜日に病院へ向かった。 診察開始時間の9時には、座る場所がなく既に大混雑。 どうも、アトピーに関して良い病院のようで、ガキンチョが多い。 とにかく、やかましい。 俺んちの方って、ガキンチョが多いんだ。 今時、珍しいなぁっと思ったけれど、家賃が比較的安く、物価も安いから、こっち方面に引っ越してくるんではないか? と睨んでおる。 子供育てるには、金が掛かるかんね、それを考えると、家賃、物価の安いところに移るんだろう。 子供が多いってことは、同様にじいちゃん、ばあちゃんも多い。 

 まぁ、1時間半くらいかなぁっと思い、確保できた座席で、本を読んでおった。 まぁ騒がしい、泣くことも居るし、かあちゃんに大きな声で話しかける子、遊んじゃっている子。 凄い凄い。 
 医者に呼ばれ、診察されると、思ったとおり、「ばい菌が入って、化膿してますね」 とのこと。「処置しますから、少々お待ちください」 と再び、待合室へ。 病院に行くと判るが、世間じゃどっか患っておる人が沢山居るということだ。 

 処置室に呼ばれ、患部を一目見て 「あぁ膿が溜まっていますね、出しますから」 ぶっとい針を持ってこられ、患部を刺され、膿を出された。 尖がったものを痛い患部に刺されるのは、嫌だが思ったほど痛くはなかった。 パンパンに腫れているから、ピューっと出て来た。 あまりにも勢いよく出て、処置ベットを通り越して飛んでった。 看護師さんもビックリしてた。 腫れ上がって、2日ほどで熟しきったな。 

 処置は終わったが、すぐに腫れが治まる訳ではなく、膿を出すために押されたから、ちょいと痛い。 テーピングで巻かれた為、靴が履けそうにない。 身体は労わってあげなきゃいけないんだよなぁ、特におっさんなだからさ。 医者に 「爪剥がれたら、なんかしたほうがいいですかねぇ?」 と聞いたら 「化膿止めくらいは塗ったほうがいいですね」 と意外そうな顔で返答された。 普通は、そーなんだな、そーします。