靴慣らし

 今日は、今年一番の暑さだったらしい。 判っているのに山に行くんだな。 散々暑い暑いと、言われておるから、汗だくは覚悟して向かった。 今回は、奥多摩だ。 新しい登山靴を買ったので、慣らしをかねて登りにきた。 登山靴は、登り始めっと長時間履き続けることになる。 だから、新しい靴は、適度な山で、慣らしをしておかなければならない。 駄目であったら、幅を広げてもらいにいったり、インソールを変えたりして、対応する。 

 秩父ばっか行ってるんだから、秩父で試せば良いじゃんと思うだろ? たまには、気分を変えてだな違うとこに行ってみようと思うわけさ。 試し登りだから、始発に乗ってGOみたく気合は入っておらんが、気温が上がるんだったら早めに切り上げようと思い、6時ちょい過ぎの電車で、奥多摩に向かった。 青梅に向かう中央線快速までは、そこそこ電車あるが、青梅線になった瞬間、秩父線と良い勝負になる。 ラッシュ時で、1時間に2本だ。 他の時間帯は、1時間に1本と思っておいたほうが良い。 

 必然的に乗る電車が決まってしまう。 6時ちょい過ぎに家を出て、着くのが8時15分。 これを逃すと次は、9時着になってしまう。 9時スタートで登りだすと、ちょいと遅いから、8時15分着をチョイス。 山だっていうと、気合で、起きることが出来るから不思議だ。 遊びに出かける子供だな。 多分、今の職場の中で、俺が一番体力があると思われる、が、本気で仕事に打ち込むことはない。 もし、仕事に対して、100%力を出し切ったら、そりゃ恐ろしいことであろう、やることはないだろうけれど。 

 基本、暑さには強い、だから、暑くても気にしない。 でも、一発目の暑さは、さすがの俺も答える訳さ。 水分ガンガンに摂取して、熱中症に気をつける。 今日を越えると、暑さに態勢が出来るから、もう気にする必要はない。 

 軍畑駅に到着、いくさばたと読む。 奥多摩周辺も妙ちくりんな駅名が多い。 戦国時代の流れかなんか汲んでおるのかな? 判らん。 高水三山から、奥多摩の連山が始める、まぁ入り口のようなもんだ。 三山っていうくらいだから、三つの山を縦走する。 奥多摩秩父、山梨は繋がっておるんだよね。 奥多摩から縦走して、数日かけて山梨に抜けることも出来るし、更にもっと先に行くことも出来る。 山は、尾たーダーメイド方式だから、ルートさえしっかりと、判っておれば、好きなようにルートをこさえることが出来る。 こーいったところも山の魅力だな。 

 山の頂上から、奥多摩秩父の連山郡を始めてみたんだけれど、あまりの神々しさに感動しちまった。 山の神はいるなっと、ちょっと思っちまった。 当然、アニマル軍団もその山に居られるわけですよ、元々彼らの居住区だからね。 そこの真ん中に自然保護区があって、物凄いデカイんだ。 地図で見ると、東京の左上のところなんだけれど、そこが手付かずの自然があるとは、思わないよね。 人智の及ばないところが目と鼻の先にあるというのも、面白いよね。 

 あぁ登山靴、右のほうが合わんかったから、痛く痛くて参った。 幅を広げてもらわなければならない。