本当は決めているんでしょ?

 このところ、忙しい。 仕事が忙しいわけではなく、個人的な事情で忙しい。 色々考えることがあったり、発見があったり、目まぐるしく変化しておるのだが、なかなか打つことが出来んかったりする。 

 Hと友人のおやじさんの葬式に列席した帰り、結婚観を伴った質問を多々受けた。 なんだろう、漠然と思っていることを自覚した。 だからといって、思っていることがない訳ではないのだ。 

 結婚については、まじめに考えており、その考えを彼女にも伝えてある。 俺が彼女と一緒にいるわけは、趣味が似ているということと、俺とは違った発想をするからなのだろう。 俺は、基本、ちゃらんぽらんだ。 ちゃらんぽらんなのだが、ポイントだけは外さないから、端から見るとちゃんとしているように見えるのかもしれない。 いい加減であり、調子がいい。  

 俺の性分なんだけれど、ギリギリまで迷う。 そして、どっかの時点で、やろうとか、やめとうとか思って、その方向に迷いなく進んでゆく。 俺自身は、迷っているつもりなんだが、彼女から、「どうしようか迷っている時点で、本当は決めているんでしょ?」 と、言われた。 そーなのかもしれないな、先日の友人のおやじさんの葬式にしても、泊まり仕事が捌けてから行くしかなく、このところ私用が多く、睡眠時間が少なく迷っておった。 前日の出勤時から喪服を着て、香典袋をコンビニで買い、それでも、迷っていた。 仕事が終わってから、考えようと思っていたが、実際は、前日から、行こうと思っていたのかもしれない。 

 考えてみっと、行かないときは、「行けない」 って、始めっから返答するんだよ。 マラソンの出走にしても、ギリギリまで嫌がっちゃいるけれど、用意をしたら、絶対に出走し、完走する。 彼女に言われるまで、気づかんかったけれど、既に決めているんだ。 それを自覚しておらんかったってことか。 半世紀生きておって、自分自身のことをまだ、分かっておらんのか、困ったもんだ。 

 ってことは、色々質問されて返答が漠然とあるってことは、答えが決まっているってことか?