久々に図書館

 秋口に秩父に行こうと思っておる。 情報収集をしようと思い、近場の図書館に行った。 この手の旅行もんは、借りることにしておる。 買ってもいいのだが、大概その場限りになってしまうからな。 歩いて、5分ほどのところにあるのに何故に使わなかったか? 月曜日が休みだと思ったおったからだ。 図書館って、月曜日が休みだったよね? ここは、違うんだ、月に2日ほどしか休まないシステムになっておる。 ここに住んで、3年経過しておるのに気づかんかったよ。

 雨が降っておったが、歩いて5分ほどであるから、気にせずに行ってみた。 日曜日なので、閉館が19時なっておる。 17時半、探して、図書カードを作り、借りるだけだから、さほど時間も掛からんであろう。 

 近代的な建てもんの4階に入り込んでおった。 古い図書館は、大概1階だよな。 エレベーターに乗って、4階へ。 張り紙がしてあり、「ボタンは強く押さないで!」 ボタンが強く押され、扉が開きいた状態になるという事案が発生しました・・・。 何故に公共機関を大切に使わんかなぁ、多分、子供だろうけれど。 小奇麗であるけれど、小さい印象である。

 前に利用しておったところは、古かったけれど、地下まであったから、そこそこの蔵書数があり、CDも充実しておった。 入り口にトイレがあり、奥に入ってゆくと、月刊誌、週刊誌が置いてある。 ラックに項目が書いてある。 日曜日のせいか、混んでおらず、まぁ、時間が時間だから、家に帰って、日曜日の後半戦を寛いでおるのかもしれない。 奥へ奥へ進んで行くと、ラックが6つほどあり、そこで行き止まりだった。 うーーん、思ったとおり小さい。 

 でも、近場に図書館があるというのは、嬉しい。 ガイドブックを探すも見付からず、しゃーないので、置いてある小説を順番に見て回ることにした。 本屋にしても、図書館にしてもそーなのだが、探そうと思う本以外は、読みたかった本の題名、作家を綺麗さっぱり忘れているのだ。 必要なときに思い出さず、仕事中のとんでもねぇ時に思い出したりする。 携帯にでも、打って置けばいいのだが、忘れちまうのだ。 今回も、単純に順番にラックを見て回った。 
 図書館は、お互い、何を探しておるか、テレビドラマみたく視線を通い合わすなんちゅーことはせん。 お互い、自分の世界に入って、本を探し、本を読んでおる。 騒がしいのガキ共くらいなもんだ。 ちゃんと、図書館を利用できる人って、俺の中では憧れなんだけれどな。 俺は、読んだ本を基本、手元に置きたがる人なので。 まぁ、試し読みをして、買うという手もある。 

 順番に棚を見て回ったら、あったよ、ガイドブック! 秩父秩父と・・・。 あった! けれど、これは、山攻略本だな。 ヤマケイブックといって、山と渓谷社の本だ。 月刊山と渓谷をだしておるところだ。 といっても、山に興味がなきゃ、知らん本だな。 専門誌が出しておるガイドブックだから、写真が少なく、文字で語っておる。 ぺらぺらっと、捲って、ここ行こうというガイドブックとは、違う。 他に秩父はないかと思ったが、他に見当たらんから、こいつを借りることにした。 

 図書カードを作っておらんから、カウンターに行って、「すいません、これをお借りしたいんですが、カードがないので、作成したいのですが?」 如何にも司書という感じの男性が受け付けてくれた。 司書というくらいだから、当然、司書の皆さん、本が好きなのであろう。 そんな感じの人がみんな居られる。 記入するもん、記入して、免許証を提示し、「ちょいと、時間が掛かります」 と言われて、近くに椅子に座って、月刊カドワカの今月を読んでおった。 記事や、小説がしこたま収まっている、このカドカワや、月刊新潮、あとなんだっけ? 色々あるけれど、ぼ厚いから読むのに時間が掛かったりする。 月刊で読むには、ちょいと量が多い。 そーだな、確かに月遅れの月刊誌を借りて読むのもありだな。 

 「カード作成をお待ちの方」 と呼ばれ、カウンターに向かう。 司書さん、久々のカード作成依頼なのか、俺が怖いのか? 物凄く緊張した面持ち。 「で、では、使用に関する説明させていただきますぅ」 という感じだった。 受けるこっつも、緊張がうつってしまう!! 
 どこの区でもそーなのかもしれないが、区内の図書館だったら、どこでも使えますよというヤツだ。 以前、住んでおった区でもそーだった。 この図書館になく、他の図書館にあるのであれば、取り寄せ可能である。 又、区在住の方は、他区からも取り寄せ可能らしい。 

 これで、なーんも用事がない休日に図書館に来ることが可能になった。 もっと、公共機関を利用して、税金の元を取らなきゃ駄目だなぁなどと思いながら、借りた秩父のガイドブックを小脇に抱え帰るのであった。 予定しておる秋口の11月の紅葉の季節、普段、連休なんて取らん、じいさん連中も、しきりに申請しておって、出足が遅れた俺は、仕事終わって、宿に一泊し、秩父に向かうことになりそうだ。 何気、秩父遠いんでビックリした! プランニングから旅行ですからね。