解せない

 酒鬼薔薇聖斗が、書いた本、「絶歌」が賛否両論を呼んでいる。 というか、批判のほうが大きいだろう。 俺自身も、この本は好意的には受け入れることが出来ない。 こーいった本、映像、出来事が起きる場合、媒介者が居る訳で、今回の場合は、出版会社だよな。 HPにも、出版おこなった理由うんたら、こーたらと語っておったが、やっちまってから語ってもしようがない訳で、そりゃ、只の確信犯でしかない。 もし、本当に出版したいのなら、被害者にまず、元少年Aが書いたもんを読ませるであろう。 話は、そっからだ。 

 一つ、解せないのが、少年法で、守られた加害者の調書、その他諸々は、出すことが出来ないんじゃなかったっけ? あんだけ、頑なに守っておってさ、加害者本人が、本を書きました、事件の心情、あらましを語ってまっせ、出しましたって、じゃーさ、加害者が未成年なので、出せませんと法律で守られた保護は、加害者本人が破る場合は、良いわけ? どーにも、合点がいかんのよ。 これだけ、騒ぐ前に法律で、押さえなきゃ駄目なんじゃないのか? と思うんだ。 
 犯人もさ、自責の念があるのなら、これだけ、守られとおした意味を考えてさ、墓場まで持ってゆけよな! 

 こんなことを語っているが、これを語るにしても、本当は、「絶歌」 を読んでから、語らなければいけないのだ。 それは、判っちゃいる。 だが、どうにも解せなくてさ。