一人に一つずつ

 前のヤツの繋がりになってしまうんだが、俺が霊世界若しくは、天国とかって言われるもんがないと思う訳は、命は、一人に一つずつというい考え方だからだ。 結果、生まれ変わりはない。 よく言われるとこの人間界は、修行の場という考え方もない。 だって、まず、その先に世界があるという考え方自体が、人間的だろ?
 心、魂とかってもんの保管場所を証明するためには、心、魂の形が実証されんと無理だ。 保管されるってことは、見えないにしても、何にしても形があるってことだから。 宇宙の法則を考えると、何だかの形で、「ある」 ってことが証明されんと駄目だ。 人は、地球で生まれちゃいるけれど、宇宙と繋がっているんだから、宇宙の法則からは、逃れられんと思っている。 ちなみに俺は、物理とか量子とかは、さっぱり分からんよ。 
 そこら辺のもんを研究している方々が、そーいったことに言及せんということは、まだ、そーいったことに辿り着いておらんっちゅーことだと思う。 
 
 こんなことを書いちゃいるが、こーいった考え方は、経験と、死生観が大きく作用するな。 俺自身も、そーいった意味では、自分自身に起きている事が考え方に影響を与えている。 おやじと、おふくろが居って、ガキが生まれて、両方の性格を受け継ぎ、世界の情勢、社会環境が影響を与える。 学校に行くようになると、色んなもんから影響を受ける。 根が暗いヤツ、明るいヤツ、肉体派、頭脳派。 結婚するヤツ、しないヤツ。 快楽主義にストイック。 まぁまぁ簡単に上げても、ずらずら出てくる。 これに時間がかけられると、莫大なデータ量から、人、一人出来上がることになる。 一人の力で、逆らえることもあるし、逆らえんこともある。 これだけ、手間の掛かることをやっていることを考えると、「さぁ、もう一度、最初から」 と言われたくなくなるんじゃないのか? 人生に先送り、巻き戻しかはないからさ。