ノルマンディー上陸作戦

 俺の最近の読書ノルマは、1月に5冊にしている。 5冊読みゃーいいってことじゃなくって、最低5冊ってことね。 8月は、昨日の時点で、4冊で、やべぇーノルマ達成できないじゃーんと、思い。 息抜き本として用意しておった岩井志麻子の本を読みきった。 「現代百物語」 ってヤツで、霊現象とかそーいったもんではなく、現実にあった怖い話し集だ。 人が一番怖いってヤツだな。 夏場の涼は、達郎と怖い話が定番だよ。 現実にあったとは、書いてあるが、如何せん小説家であるから、それなりに脚色はされているのであろうが、気味悪く怖いんだ。 

 新宿歌舞伎町内で、華僑のヤツが傍若無人にテリトリーを広げておって、あるときから、そいつを見なくなったらしいのね。 その数日前に彼の事務所から、大量の大型観賞植物が運び出されて、その鉢植えの中から、指がにょっきり出ておったという話とか、超不自然な、おばちゃんが男性ホテトルを買うらしいの、そのおばちゃん、明らかに整形をしておるんだ、おっぱいなんか叶姉妹みたいな不自然なおっぱいをしておるし、顔も妙に引っ張られて不自然。 服を脱いで、背中を見たら、背中だけおばあちゃんなんだって。 皺皺のたるんだおばあちゃん。 表面は上手く繕ってあるんだけれど、背中は、隠しようがなくおばあちゃんなんだって。 指名掛かるんだけれど、ホテトル男も、気味悪がって受けなかったんだ。 落ちが、それほど、掛からずに死ぬだろうって、整形で誤魔化しておったけれど、かなりの高齢であったらしい。 こんな話が、99話入っておるんさ、あぁ百物語って、100語ってしまうと、不可思議なことが起こっちまうっていうじゃないの? 
 あぁ、墓、ほっぱらかしにしておったから、出てくるんだったら、夢に絶対に出てくるだろうと思っていたけれど、出てこんかったし、変な霊現象もなかった。 そんな訳で、ギリギリノルマを達成しましたとさ。