なんとも

 夏になると、子供が休みに入り、いろんなところに遊びに行ったり、高校生は、ちょっとばかり、羽を伸ばして、悪いことをやったりする。 他愛無いもんだったり、取り返しのつかんもんだったりする。 事件に巻き込まれたり、事件を起こしたり。
 報道で、伝えられる事件は、断片しか伝わってこんから、何故? という疑問が出てくる。 全体像が出てきて、はじめて、「あぁ、そーいうことか!」 となったり、より一層、わからなくなったりする。

 数日前に報道された、都内の猛暑による熱中症で、老人夫婦が倒れているのを次男が発見し、妻は、死亡し、旦那は助かった。 2階に行くと、別の遺体を発見!! という流れ。 こんだけ見ると、事件なのか、事故なのか、さっぱり分からん。 分かっていることは、老夫婦の奥さんの方が、認知症の旦那と、2階で亡くなったおったこれ叉、認知症の旦那の兄の面倒を看ており、奥さんのほうも今月初旬に認知症の疑いを受けていた。 2階の旦那の兄は、死後、2週間から、3週間位ってことは、奥さんが病院で、認知症の疑いをもたれたときには、死んでおったことになる。 
 流れとしては、認知症で、正常の判断が出来なくなった奥さんが、兄の旦那の存在を忘れて、その間に死亡。 旦那の面倒が看れんほどに病状が進行しておったのか? ここまでは、判るが、同居しておった次男の存在がわからん。 同居しておって、この数週間、この異常に何故に気づかんのか? 行政は、次男が同居しておるということで、訪問確認はしておらんかった、これは、理にかなっているだろ。 こんだけ、周辺各所に老人がおって、訪問確認をせにゃならん、親族が同居しておれば、大丈夫と思うだろう。 新聞報道だけでは、事件の全容は、さっぱりわからん。 だからといって、ワイドショー報道は、いっくらでも歪曲できるから、信用しておらん。 

 そして、車に子供を乗せ、流星群の鑑賞しておって、車から、長男が落ち、その車の後輪に轢かれ、死亡。 これだけ見ると、まるで曲芸でも、やっておったんじゃないか? と思えるが、車が時速5キロと分かると、謎が解ける。 運転しておった父親も、5キロのスピードで、事故になるわけがないと思っていたのだろう。 だが、遅いが故に自分の車に轢かれる結果になった。 自分の子供を、自分で轢いてしまうというのは、悲惨としか言いようがない。 兄弟も一緒に乗っておったんだろ、トラウマだな。 

 事件や、事故というのは、人の理解と想像を越えたところで起る。