懸垂おやじ

 このところランニングを終了すると、腹が冷えた。 冷え始めたときに腹を触ってみると、冷たいのだ。 汗だくになっておっても、冷たい。 これは、よろしくないと思い。 ちょっと、考えてみる。 身体の部分が冷えているということは、血が巡っておらんのだろう、巡っておらんからといって、どうにかなるもんでもない。 じゃーどーする? 
 ってことで、パンツ・インにすることにした。 パンツ・インとは何ぞや? 今まで、走っているとき、Tシャツを外に出す、パンツ・アウトだった。 それをインに変えてみた。 インにして、走るなんて、学生以来だ、80年代のファッションみたいで、カッコ悪いが、試してみる価値はあると思い、やってみた。 

 アウトにしてあると、そっから、風がスースカ入ってくるから、それで、腹が冷えてくるようである。 インにすると、汗をかいて、シャツも濡れてくるけれど、アウトよりもマシである。 パンツ・インの方が俺に適しているという事が分かった。 高尾のレースは、これで走ってみよう。 

 さて、東京マラソンの結果であるが、それは、メールでやってくる。 26日の午後にメールを確認したら、来ておった。 「東京マラソン抽選結果 落選」 いやいやいや、トビの段階で、書かれちゃってますよ。 メール開くまでもなく、分かっちゃいました。 30万人に届いたんでしょうねぇ、これと同じメールが・・・・。 まったくもって、縁がないですなぁ、まぁいいんだけれど、ここまで来るとさ、当たる気がしないよ。 

 気を取り直して、例の某懸垂バーで、日々練習をしておると、最近、小学生が集まるようになってきた。 日が段々、短くなって来ているもんだから、徐々に走る時間を早めているのだ。 そーすると、まだ、小学生が公園で遊んでおって、他のもんで、遊んでいるんだけれど、俺が懸垂をやっているのが珍しいらしく寄ってくるのだ。 
 昨日は、俺のマネをして、懸垂をしようとするんだが、うんともすんとも言わん。 俺に 「これって、筋肉付くの?」 と、訊くから 「小学生からやると、背が伸びなくなっちゃうよ」 と言ったら、「そうか」 と、納得していた。 「中学生からはじめたって、遅かーないよ」 

 子供は、やり方が分からないから、出来ないだけで、やり方を教えると、出来るんだよな。 走り方にしたって、基本、滅茶苦茶じゃん? しっかりとした走り方を教えると、群を抜いて早くなるんだろうなぁ。 子供は、身体に柔軟性があるから、しなやかで、軽い。 おっさんになると、ぎこちなく、重い。 子供の頃の身体の感覚を持ち続けることは、難しい。 しかし、ガキと会話すると、心が洗われるよなぁ。