ユダ屋

 忙しいせいか時事ネタに絡んでいない。 ゲーノー方面は、眼中にないけれど、一番耳に入ってきやすく、世間も一番絡みやす。 アメリカは、思った通りにトランプが大統領になり、イギリスは、EUから離脱したのか、まだしてないのか? 東芝は、アメリカの原発企業買って、まさかもメルトダウン! シャープに続いて、東芝、お前もかって感じだ。 

 時事ネタに頻繁に登場し、俺が昔っから面倒な奴らだなぁっと思っている民族が居る。 チュー国か? 来た朝鮮か? ちゃうちゃう。 ユダ屋人と呼べれる連中。 こーいう書き方をすると蔑視しているように思われるけれど、ちょっと違う。 以前、ユダ屋人ってなんだろうって思い、調べたことがあるが、正確な定義がないらしい。 

 ユダ屋人は、ユダ屋教の信者(宗教集団)、あるいはユダ屋人を親に持つ者(血統)によって構成される民族集団である。ヨーロッパでは19世紀中頃まで主として前者の捉え方がなされていたが、近代的国民国家が成立してからは後者の捉え方が広まった。 W○kipediaより引用

 ユダ屋人というと、近代歴史の中で、ホロコーストが頭に浮かぶ。 だが、実際は、もっと根深く古い。 聖書にも出てくるくらいだからな、歴史がある訳だ。 だが、あまりにも馴染みがなく、複雑で、殺し合いの上に成されているから日本人になじみが薄い。 

 だが、世界を制しているのは、ユダ屋社会と華僑だと言われておるくらいだ。 如何せん裏に入っちまっているから、日本じゃ落合信彦が 「ユダ屋よいとこ、一度はおいで〜」 のように語られているから良い印象があるのか? 俺、落合とつく人嫌い。 やべぇやべぇ毒吐いてる。 

 今回観た映画は 「ミュンヘン」 スピルバーグが撮った作品で、個人的には 「シンドラーのリスト」 「プライベート・ライアン」 に続く、マジに撮った作品だと思っている。 そんな、彼もユダ屋人。 

 長いこと観んかった、もぉーこれも俺の定番の枕詞だな。 題材がまず重い。 ミュンヘンオリンピックで起きた、オリンピック村におけるイスラエル選手襲撃殺害事件が発端にして、イスラエル特殊工作員モサドによる報復を描いている。 まず、イスラエル選手襲撃殺害までの過程を描いていると思っていた時点で、間違っておった。 とりあえず、観始めて気がついた。 予備知識がこれっぱかしもなく観出した。 何故に今更観たのか? 俺の好きなダニエル・クレイグが出ているからさ!

 オープニング、オリンピック村にテロリストが襲撃してくるところから話が始まる。 「あんりゃ、前半に結果を見せて、積み上げてゆくのか?」 と思って見ていたら、ちょいと違う。 「誰、あんた?」 って、人たちが沢山出てくる。 当時、イスラエルは世界的に力を持っておらず、新参者だった。 国の勇姿がパレスチナゲリラにやられて、そのまま手を拱いて見ている訳にはいかぬ! 必殺仕事人が組織される訳だ。 

 日本人の感覚で、世界を見ていると、何だろう常識がズレているんだろうな。 アメリカにしたって、必ず、やられたらやり返す主義だからな。 俺たちの中には、教えの中に穏便に穏便にというのがある。 それでも最近物騒なヤツが多いが、銃社会の国に比べれば、大したことはない。 確かに日本人の犯罪者にも狂気を感じるヤツは居るけれど、人数が居れば、どうになる類だと思うんだ。 向こうみたくさ、自動小銃を乱射して、数十人を一瞬にして殺傷という訳ではない。 時には、自爆なんていうのもある。 日本の犯罪者は、我が身大事やこーりゃこりゃだ。 自分の身を捨てて、突っ込んでくる奴らが一番怖い。 

 イスラエルの必殺仕事人は、国家予算を使って事件に関わった連中を探し出し、殺してゆく。 当初は、愛国心から続けるが徐々に歯車が狂ってゆく。 結局、やっていることは変わらないということに行き着き、どちらの側に立っているか? というだけの話になってくる。 日本だって、アメリカのやっていることをそっち側についているから、それが正しいと発言する訳だ。 それが間違っていることは、アベちんも判っている事だろうが、ジャイアン・ビフ・トランプには逆らえないのだ。 アベちんは、マーティ・マクフライにはなれず、やっぱ、ツネオが関の山。 

 オリンピック選手が、襲撃され、人質にされ、どういう最後を迎えるか映画の進行中、断片断片で出てくる。 そして、ラストにテロリストが国外に逃亡しようと空港に人質と向かい、旅客機に乗り込むと誰も居らず、罠だと判り、人質の元に引き返してゆき、皆殺しにするのだが、銃口を向けられたときの人質の表情が無表情の諦めきった顔が忘れられん。 勿論、役者が演じているのだが、スピルバーグの見事な演出により、不快感爆発なのだ。 俺には、イスラエル人だから、死ぬしかないのだという表情に見えた。 

 映画として見たのではなく、歴史の史実として鑑賞した。 歴史が作り上げた血の歴史がユダ屋人のDNAの中に入っており、それが国を作り上げているのかもしれない。 

 人は、昔っから変わっておらん。 支配者になりたがり、やられたことは忘れず、仕返しをし、自分自身と違ったものを毛嫌いする。 そして、仕返しをすると、更なる仕返しに怯え生活することになる。 

 ダニエル・クレイグが、MI6に入る前のモサドのお仕事です。