日々

 当たり前ではあるけれど、結婚すると時間を共有することになる。独身のように好き勝手なことは出来ない。でも、うちの場合はそれほど、難しくはない。かみさんと共通する部分があるからだろうなぁ。俺もかみさんも本を読む、趣味は違うけれどな。音楽を聴く、これ又、趣味は違うけれどな、でも、俺の聴く音楽には理解は示しているし、聴いてもくれる。軽いとこじゃビリー・ジョエルは大丈夫だし、ポリスもギリギリ大丈夫。ヴァンヘイレンは微妙だけど、エディが亡くなったときは、心情を分かってくれたしな。映画を二人して観る。この観るっていうのが流行っている映画を見るというレベルではなく、ちゃんと出ている役者を知っておって、その映画について語れるというレベルである。「この人、ほら誰かに似ているよね?」と言われると大概俺が思っている相手を想像しておることが多い。最近だと、「堂安って誰かに似ているよね?」「安藤サクラじぇね」とか。

 それでもすべてが万事、同じような感じってわけでもない。音楽は聴くけれど、俺のようにそこそこ音を出して聴くということをしない。只漠然と音楽を聴くってことをしないからいけないんだろうなぁ、この音どうなってんだ?とか、ここはこーいう風に演奏していたのかとかやっているからいけないんだ。素直なリスナーにはなれない。音楽を聴いておっても、いまだに発見がある。
 エディが亡くなって特集本が出て、「はっはぁそーいうこと」っていうことが多々あった。KISSのクリスティーン・シックスティーンのソロはエディが弾いているらしいということが判明したとき、CD引っ張り出して聴いたもの!確かに言われてみっとエディっぽい。ジーンがデモテを作ると騙してエースが弾いたようにしきりに「ゆっくり弾けゆっくり弾け」と指示を出したのには笑った。
 あと、ボーカリストに合わせてチューニングを変えていたというのも驚いた。チューニングメーターなんて必要なかったんだろうな、その場でチューニングを変えていたらしいからな。こーいうのを聞くと、音楽って感性なんだって改めて思う。理屈じゃない、感覚!

 かみさんいないとき、起きてから好き勝手にCDのターンテーブルに置いて聴きまくっている。良い音で聴く音楽ってやっぱ最高だ!イヤホンでぷりぷり聴いたってしようがない。ロックと言われるもんは音出してなんぼでしょ?

 今何聴いているかって?イーグルスの「ならず者」を聴いてますよ。レコードを持っていたけれど、一番盛り上がるとこで針飛びしやがるから難儀した。CDで聴いててもそん時の箇所になると頭の中で針が飛ぶわな。ちなみに俺は、ドン・ヘンリーじゃなく、グレン・フライジョー・ウォルシュです。