MAMMOTHだぁ~

 俺は、相変わらずCDに依存しておる。世界各国、今じゃ音楽は、配信がメインになってしまい、最後の砦と思われたAC/DCもデジタル配信をやるようになっちまった。ブルーカラーマン達もスマホが主流になったということだ。普通に考えれば、プラスチックの円盤を増やすよりも、データをスマホの中にほっぽり投げる方が容易いよな。とにかく、CDは嵩張るんだ。それを分かっちゃいるけれど、折角買ったデータもぶっ飛んじまったら、復旧不能だろ?確かにコピーをどっかに置いてかなければならないが、それもぶっ飛んじまう可能性もあるから、そのコピーも取ってとループしてしまう。だったら、CDを持っておった方が良いじゃないかと行き着く。
 そんな訳で、未だにCDを買い続けている。困ったもんだ。俺が唯一脱却したのは、本くらいのもんだ。それにしても、「これは残しておきたい」と思う本は、紙ベースで買うわな。そして、嵩張る。

 でも、大半は、昔買ったCDをリマスター版に買い替える。初期の頃のCDの音の小ささったらありゃしない。それと、俺が持ち歩くウォークマンに入れると、古いヤツと新しいヤツで、音のばらつきが出てしまうのだ。これが戴けない。ラッシュ時の電車の中で聴いておってだな、突然音が小さくなって、ボリュームを上げる、再び、大きくなって上げるという作業が、混雑の中でやるのは、億劫なのだよ。それにストレスだ。リマスターになったからといって、全部が全部良い訳ではない。俺の好みじゃない音作りがあるんだなぁ、突出しすぎておってバランスが悪い、高音が出すぎ、低音が出すぎ、アナログの時は、良かったのにデジタルになったら、バランスが崩れたとか、結局俺の好みがうるさいってことか!

 新譜は、数年買っていない。多分、最後に買ったのは、ヴァンヘイレンのライヴじゃねぇか。AC/DCの新譜も実は買っていない。そんな中で、久しぶりに買った新譜。MAMMOTH WVH、エディの息子ですよ。数か月前から、PVの情報が出ていたから、音は知っちゃいた。「悪くないな」って感じだった。エディのような音にはならないだろうと思ってはいたから、予想通りの音だった。
 すべての楽器をこなしている。ベースは達者なのは、分かっていたけれど、ギターは聴いたことがなかった。エディとは違うアプローチをするのだろうが、どんな音なのだろうか?どういうリフを書くのか?話しによると、2018年には、完成していたらしい。エディの病気、コロナと延び延びになっていたようだ。

 名義のMAMMOTHだが、ファンはご存じであるが、ヴァンヘイレンの前身のバンド名だ。チョイスとしては、悪くないと思う。ウルフィーがヴァンヘイレンを敬愛していることが伺える。小さい頃から、エディ、アレックス、マイキー、サミヘ、ゲイリ、デイヴと関わり、エディの音、声に耳を傾けていたんだから、上手くない訳がない。

 ある意味、安心して聴けた。溢れんばかりの才能を感じる。ジャンルとしては、俺が聴いておらん90年辺りから出てきたグランジだっけ?そこら辺のサウンドだけれど、聴きやすい。曲の構成も良い。歌も上手い。ヴァンヘイレンのウルフィーのボーカルで再編ということも考えの中にあったのかもしれない。だが、ヴァンヘイレンを敬愛しておるウルフィーは、デイヴを担ぎ上げることにしたのだろう。
 エディの亡くなるまでの数年間は、充実した日々になったのではないかと思う。愛するウルフィーと一緒にツアーをすることが出来たのだから。

 音楽と数学の才能は、遺伝するらしい。ウルフィーにも間違いなく受け継がれている。ナマゾンの批評を見ても、みんな同じようにウルフィーのアルバムに興味津々だったことが伺える。みんな好意的に受け止めている。俺もそうだ。セカンドアルバムが気になるところだな。

 そういや、サミヘがヴァンヘイガーが名乗っているらしい。あのおっさんにも困ったものだ。