一段落

 仕事を持ち、家庭持ちも居ると、なかなか会えんもんだ。 50を過ぎると、それなりに会社でも地位があったりするもんだ。 俺はないけれどね。 仕事を簡単に休めない。 でも、時間の経過は早い。 あっという間に1年が過ぎ去ってゆく。 ガキの頃、時間の経過が遅いのは、毎日が新しいことばっかだから、頭が必死こいて動いているせいらしい。 ある程度の年齢になると、先が予測できるようになり、毎日が退屈になってくる、違うな、日々、平穏になり、ふと気づけば朝になっているという生活になるのかな。 

 だとしても、1年は1年なのだ。 俺自身が平穏であっても、みんなが平穏であるとは限らないのだ。 当たり前だが、俺がマラソンの練習に感けておるときでも、時間は動いており、何かが起きておる訳だ。 只、知らないというだけだ。 会っておらんと特にそんなことに遭遇するわけだ。 2年くらいで、いきなり老け込んじまったり、何だから知らんが若返ったり! 転職してたり! 

 俺は、おふくろも弟も写真で一緒に居られる状態になっちまったから、気軽だ。 海外旅行も、リュックの中に納まり、一緒にゆくことが出来る。 家族が居るということは、色々起きるという事だ。 普通に時間が流れてゆく家庭もあるし、普通に流れてゆかない家庭もある。 

 青梅も終わり、やっとこさ足の回転と風景が合ってきた。 結婚式に向け、二人して準備を進めてゆく。